私事ですが、先日モンゴルまで行ってまいりまして、むこうの気候は既に秋。ジャンパーを着込んで、ゲルの中でストーブで火を起こして生活しておりました。
季節の変わり目です。ご自愛下さい。
さて、8月31日(金)に、172回目のチャペルコンサート「ソロソロシャブラン その2」という演奏会が開催されました。チェロの毛利巨塵さん、ピアノの坂田麻里さんによる息のぴったり合ったデュオ、そして楽器の特色を最大限に生かした各ソロの演奏。その見事なまでの演奏の美しさに私はうっとりと夢見心地。
毛利氏編曲による会津磐梯山は、チェロがここまでも色彩感豊かに、そしてまるで人の声が聞こえてくるかのような情感こもった演奏に日本人の血が騒ぎました。
フォーレのソナタは、レクイエムの印象だけで聴いていると度肝を抜かれます。こんなに前衛的な曲をフォーレが作曲していたとは驚きでした。しかし第二楽章は美しい。もううっとりと聞き惚れるばかり。
二部のジャズアレンジのトルコマーチは、この坂田麻里さんの遊び心が満載。モシュコフスキーの「ギター」は、もう自分がスペインのセビリアにでも滞在しているかのような、そんな気持ちにさせてくれました。
デュオシャブランのお二人は、音楽に対して決して妥協することなく真剣に向き合っている演奏者でありますが、お二人の演奏会は決してカチカチのクラシックのコンサートではありません。むしろ、クラシック音楽という概念を壊してくれて、音楽ってこんなに楽しいんだ!と伝えてくれるような演奏会なのです。
疲れたときにはデュオシャブラン!そう、音楽を聴いてとっても気持ちよくなる!って大事なことなのではないでしょうか。そんなことを考えながら、幸せな気持ちにいっぱいになった演奏会でした。
次回のチャペルコンサートは10月20日(土)月岡先生によるアーレンオルガンのコンサートです。こちらもお聴きのがしないように!(遠藤)